IoTが超就職氷河期を招く?超クリエイティブ人材になれ!

就職氷河期。数年前よく耳にした言葉だ。しかしここ数年は氷河期を脱したのか、あまり騒がれなくなった。それもそのはず、良好な景況を背景に、採用数は漸次的に増加している。2016年卒マイナビ企業新卒採用予定調査によると、採用予定数を「増やす」と回答した企業が、全体平均で15.0%増加していた。

ではもう安心なのか?17卒、18卒の就活は?今後はもう氷河期は訪れないのか?おそらくその回答は「いいえ」である。後述するが近い未来、超就職氷河期が訪れるはずだ。

IoTで就職氷河期が訪れる

 

84%の企業が人材不足を感じている

エン・ジャパンが実施した企業の人材不足実態調査によると、「現在人材が不足している部門はありますか?」という質問に、「はい」と回答した企業は84%だった。業種別に見ても、「サービス関連」、「IT・情報処理・インターネット関連」、「流通・小売関連」は勿論、その他業種でも半数以上が「はい」と回答。企業規模別に見ても、約80%以上が人材不足に嘆いている。

 

人手不足がなくなる未来

  • 好景気になる
  • 事業が拡大する
  • 人手が足りなくなる
  • 求人が増える
  • 雇用者が増える

20世紀においてこのサイクルは当たり前だった。しかし21世紀では変わった。代わりにコンピューターが働く時代となった。技術革新により、必ずしも人間が必要ではなくなったのだ。むしろ人間より優秀な一面を持つ。

まず体力。人間は1日8時間。しかしコンピューターは、1日24時間。365日。週末も祝日も有休もない。ブラック企業と訴えてこない。そして正確性。人間にはヒューマンエラーがある一方、コンピューターが間違えることはまずない。100の期待値を必ず100で返してくれる。そのため単純作業であれば、コンピューターの方が優秀なのだ。今後さらに技術が進歩することで、人手は不要な社会になるだろう。

IoTで就職氷河期。どうなる就活。

 

人手不足と人材不足は違う

「人材が不足している」と言いながら、「人手は不要になった」と矛盾を感じるかもしれない。しかしそれは間違いだ。人手不足と人材不足の意味は異なる。人手とは「単なる労働力」だが、人材とは「才のある役立つ人物」を意味する。つまり、前者は「誰がやっても代替が利くが労働力」だが、後者は「代わりのいない唯一無二の労働力」を指す。したがって、「人材不足だから求人が増え雇用者が増える」とは一概には言えなくなったのだ。

 

IoTの経済規模は兆単位

IoTで就職氷河期。どうなる就活。

IoT(Internet Of Things)をご存知だろうか?「モノのインターネット」といい、あらゆるモノがインターネットに繋がることを指す。最近ではamazonが「ダッシュ・リプレニッシュメント・サービス(DRS)」を発表するなどで話題となっている。今後さらに進展することが予測され、IHS社は、2013年の時点でインターネットに繋がるモノは約158億個あるが、2020年には約530億個にまで増加すると推定した。

世界のIoT市場規模でいうと、IDCの調査では2014年で約6,500億ドルだったが、それが2020年には約1.7兆ドルにまで増大するとされる。さらにCisco社は今後IoTの次のコンセプトとしてIoE(Internet Of Everything)を提唱しているが、同社は2013年から2022年にかけてIoEがもたらす経済価値は約14.4兆円だと予測している。

 

IoTで超就職氷河期が訪れる

ではなぜIoTが超就職氷河期を招くのか?上記のようなIoTの進歩が社会に与える影響について、総務省『グローバルICT 産業の構造及び将来展望等に関する調査研究』で言及されている。IoTのビジネスインパクトには省人化が含まれているのだが、その割合は日本では約13.3%、インドでは何と29.5%にまで及ぶ。つまり、IoTの発展は顕在的に企業の採用状況に影響を与えるのだ。

今後さらに技術革新は起こり、省人化は加速度的に進むだろう。IoTだけではない、ICT(information Communication Technology)は勿論、AI(Artificial Intelligence、人工知能)なども同様に人間の仕事を奪うはずだ。単純な労働力不足はコンピューターで補われ、人手不足はなくなる。それに伴い、就活で求められる人材の基準は上がっていくだろう。外国人労働者が増えることも考慮すると、近い未来必ず超就職氷河期は起こるはずだ。売り手市場ではなくなる。

 

超クリエイティビティな人材になれ

そんな超就職氷河期で勝ち残る人材とはどのような人なのだろうか?コンピューターに勝てると要素とは何なのか?それはクリエイティビティを持つ人材であろう。コンピューターの情報処理能力は凄まじいが、人間の創造力には敵わない。

創造力とは何か?私は知識と知恵の積だと考えている。あらゆる情報を知識として蓄える。目の前にあるチャンスを積極的に拾い、PDCAを繰り返し経験を積み知恵をつける。この2つを掛け合わせた積が創造力。後天的に身に付けられる能力なのだ。

IoTで就職氷河期。どうなる就活。

とはいえ近年は人工知能の発展により、そうとも言えなくなってきた。コンピューターが創造性すら持ち始める社会が来る可能性は高い。だからこそ、我々は普通の創造力を持った人材ではいけない。超クリエイティビティな人材になる必要がある。誰よりも知識と知恵を持つ人材となるしか、競争社会で生き残れないだろう。

 

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【ライター紹介】

池芳将

池 芳将。サイバーエージェントグループ株式会社ハシゴ採用担当。当サイトWebマーケティング担当。慶應義塾大学環境情報学部4年。学生でありながら、学生の人事採用面接官を務めている。