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「万引が増えてる」は逆効果? 効果的な注意喚起の方法

注意喚起をすると、犯罪が増える?

電車での

「痴漢が増えています、止めましょう」

といった張り紙や

「万引が多発しています。万引きは犯罪です。」

といったスーパーマーケットでの館内放送。

このようなものは皆さんも見たり、聞いたりしたこがあると思います。注意喚起している側の意図としては、当然このような行為を止めて欲しいということなのですが、実はこのような注意喚起をすると、逆に犯罪行為が増える可能性が高まるということがわかっています。

では、どのような注意喚起そすれば良いのか?

スーパーマーケットに限らず、どんな組織でも注意喚起をすることはあると思います。 そのため、自分が意図した通りに組織のメンバーを動かす技術は大切です。

そこで今回は「効果的な注意喚起のコツ」について書いていきたいと思います。

みんながやってることは正しいこと?

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「社会的証明」という言葉をご存知でしょうか?

心理学を少しでもかじったことのある人なら聞き覚えがあるかと思うのですが、これは

「多くの人がやっているから、自分もやろう」 「自分の選択に自信がなかったが、友達のA君も同じものを選んでるから安心」 「自分以外の人は違うことをやっているから不安」

というように、「行動や選択の正しさを社会(他人)に委ねて納得」する人の心理のことを言います。 つまり、みんながやっていることを正しいと認識するということです。

これは、特に日本人にはイメージしやすい心理ですね。 他人と違うことをやっている人は変な人だと思い、とりあえずみんなの真似をしとけば安心だと思ってしまう。

具体例を挙げると大学受験です。

生徒の大多数が一般試験を受ける進学高に通っている人は、具体的には将来のことを考えていないにも関わらず「良い大学に行けば良い就職先に就きやすくなる」というように考え、受験します。

逆に、ほとんどの生徒が一般試験を受けないような学校の生徒だと「勉強しなくてもなんとかなるっしょ」と楽天的に将来を考え、受験をしないか、したとしてもほとんど勉強をしません。

上記二つの例では、「受験をする」「受験をしない」という答えは全く違うものですが、意思決定の仕方はかなり似ています。 本来受験は自分の将来にとって最適か否かを判断し、必要であればするし、しなくても幸せな人生を歩めるのであれば、しなくても良いものです。

しかし、どちらの生徒もそんなことはほとんど考えず(または考えたふりをして)、思考停止し、みんなが選んでいるものを自分も選んどけば安全というような選択をしているのです。

赤信号、みんなで渡れば怖くない

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「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

これは、ビートたけしさんがギャグ言った言葉ですが、上記で説明した「社会的証明」の悪い部分を見事に表しています。 みんなで渡ろうが個人で渡ろうが、赤信号中に渡ることは危険であることに変わりはないのに、なぜかみんなで渡ると安心感が出てしまうのです。

そして、これは今回のテーマである注意喚起にも同じことが言えます。

「万引が増えています。・・・」

のような放送が、なぜ万引を増やしてしまうのか? 上記の社会的証明の説明を読んでくだされば、わかった方も多いかと思います。

普通の道徳観を持っている人であれば、そもそも万引をしようという発想にはなりません。 しかし、上記のような放送を聞くと、万引というものを強く意識してしまいます。

しかも、放送によれば「増えている」と。 つまり、万引をしている人は大勢いる→みんな万引をしている。 無意識的に、このように思考してしまうのです。

もちろん、この放送を聞いたからと言って多くの人は万引はしないでしょう。 しかし、まだまだ道徳観が形成されていない中学生、しかもお金に困っている中学生ではどうでしょうか? お金は本当にないけど、すごく喉が渇いていてジュースが飲みたい人や、もともとそこまで道徳観が強くない人が「万引が増えている」という放送を聞いたらどうでしょうか?

このように、注意喚起の放送が、社会的証明となって万引のきっかけになってしまう危険性が十分にあります。

具体的にイメージできると、行動が変わる

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では、どのような注意喚起が必要なのでしょうか? 実は、この答えは意外にも単純なものです。

人は、具体的にその行動の危険性がわかると、選択をしなくなる傾向にあるのです。

考えてみたら当たり前のことですよね。 つまり、万引を本気で減らしたいのであれば、万引がバレるとどのような処置を下されてしまうのか具体的に(例えば学校を辞めさせられる、会社をクビになるなど)イメージさせれば良いのです。

もちろん、万引をする人の多くは、万引がバレるとどうなるかはなんとなく知っています。 しかし、「知っている」からといって、行動の直前にそのことを思い出すわけではありません。

館内放送をしたり、張り紙を店内に設置することによって、行動の直前にその危険性を思い出し、行動に移りづらくなるのです。 高い確率で万引犯が捕まっているというデータや、実際に捕まった人がどうなったかまで載せられると、一層その効果は高まるでしょう。

みなさんも、誰かに注意するときや、人を説得するときにこのような「社会的証明」の特徴を利用してみてください! 注意喚起だけでなく、人を説得するときにも役立つテクニックです!

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