HASIGOLOG
「毎日、恐怖の連続。」 サイバーエージェントグループ(株)ハシゴ長期インターンを経て
「長期インターンは何が良いの?」
そんな声に応えるべく、ハシゴ元インターン生を取材しました!
約10か月間、週5、フルタイムで働いた学生に実際の「長期インターン」とはどんなものだったのか、聞いてみました。
【人物紹介】
池 芳将(いけ よしまさ)
慶應義塾大学環境情報学部4年。
大学3年終了時、1年間休学。オーストラリアに3か月間引きこもる。
帰国後、(株)ハシゴにて長期インターン開始(2015年10月~2016年8月)。
10か月、週5、フルタイムで働く。
趣味はアイドルオタク活動。
現在は、ひよっこオタク「#ひよオタ よしりん」として活動開始。
毎日、恐怖の連続。でも長期インターンは恐怖であれ
ーーさっそくですが長期インターンの感想は?
毎日、恐怖の連続だった。
もちろん毎日がチャレンジングで楽しかったよ。
でも一方で、自分の決断と結果にビクビクしながら出社していたな。
長期インターンといえど、言動の責任は重いからね。
ーー楽しさ、怖さ、が共存しているんですか?
うん。
挑戦する毎日は楽しいし、成果が出たときは嬉しい。
でも、成果を出せなかったときは恐ろしい。
別に誰かに怒られる訳ではないけど、悔しいから。
成功へ向けて、自分で自分にプレッシャーかけた。
「やったけど、できませんでした。」は何もしてないのと同じ…って誰か言ってたからさ。
そうならないように(笑)。
あと、会社のブランドを使って活動するから、また恐怖。
「株式会社○○の△△と申します」と名乗るわけで、「株式会社○○のアルバイターの△△と申します」とは名乗らない。
僕がミスったら会社のミスになってしまう。
社外の人にとって、担当者が社員かバイトかなんて関心事じゃない。
だから、失敗は凄く怖かった。
ーー毎日が恐怖で辛くなかったですか?
辛くはないよ。
そういう環境を求めてハシゴに入ったから、スリリングだけど毎日が学びだった。
それに、長期インターンやるなら恐怖があった方が良いと思う。
短期と違って長期インターンは、リアルな職業体験が良さの一つ。
恐怖があってこそ職業体験だと思う。
就活前の休学で情熱の再確認!24時間オタクで興奮しながら働きたい!
ーーインターンをした理由は?
就活前に働いてみたかったから、自分が好きな「IT×芸能エンタメ」業界の長期インターンを探していた。
そしたら偶然、サイバーの募集を見つけて応募した。
サイバーってその分野に強そうなイメージあるから。
ーー「働いてみたかった」とは?
就活する前に、働くイメージを掴みたかった。
だから職業体験をしたかったんだ。
それで週5フルタイムでがっつり働ける場所を探していた。
ーー「IT×芸能エンタメ」というのは?
自分が興奮する分野なんだ。
大学選びも、様々な切り口でITを学べる慶應SFCを選んだほど、ITは自分にとって外せない条件だった。
芸能エンタメは、僕自身が気持ち悪いアイドルオタクだから、凄く興味があった。
ーーでは就活の志望業界であるインターン先を選んだんですね。
いやそうではないかな(汗)。
IT業界とは決めていたけど、芸能エンタメ業界に関しては悩んだ。 中途半端な情熱ならやらない方が良いと思ったから。 それを確かめたくて、1年休学した。
ーー休学では何を?
まず、オーストラリアに引きこもってみた。
自分のルーティーンから強制的にアイドルを抜き取ってみた。
もしそれで普通に過ごせるなら、「芸能エンタメ」への情熱はそこまでだと判明すると思って。
ーー結果はどうでしたか?
現地に到着して、まずYoutubeで新曲のMVを確認していた。
翌日から、Dreamweaverでアイドル情報サイトの制作をして遊んでいた。
そんな3か月を過ごして、僕には情熱があるんだなって確信できた。
ーーそこでやっと志望業界が確定したんですね。
それがまた違うの(汗)。
「好きなことを仕事にしてはいけない」っていう人いるでしょ。
それも確かめたかった。
だから、サイバーエージェントの長期インターンに応募したの。
好きなことを扱う場所で働いてみて、自分で確かめてみようと思って。
ーー結果はどうでした?
やっぱり、好きなことを仕事にしたいと思った。
確かに、好きなことを仕事にする辛さは予想がつく。
しかし、それでも24時間オタクとして興奮しながら働きたいと決心した。
信頼ゼロから始まった。仕事のできないオタクの誕生と卒業。
ーーなぜハシゴに?もっと芸能エンタメ寄りな部署はあるのに。
自分が学生だったから。
ハシゴは、学生が活躍する社会を創るために、学生をサポートをする会社だった。
自分も学生だから、学生目線であることを強みとして闘えるからイイなと思った。
興味分野も「学生×芸能エンタメ」という企画をやれば良い訳だし。
ーー「強味×好き」の部署を選んだってことですね。
うん。
でもすぐにやりたいことはできなかったよ(汗)。
それはオタクの幻想だった。
最初は、メール作成とか基礎的な業務を一日中やっていたよ。
僕にはそれすら完遂する力がなかったからね。
LINEスタンプの送り方は知っていたけど、ビジネスメールの送り方は知らなかったからさ(笑)。
「仕事 メール」「メール 敬語」とかひたすらググった。
仕事のできないオタクだった。
でも、やりたい企画は考えていたし、それには基礎は必要だったから頑張れたよ。
ーーいつから新企画をやり始めたんですか?
3か月目くらいからかな。
それまでは基礎で手一杯で、企画を実行する余裕がなかった。
ーー3か月目からは?
基礎業務に8時間かかっていたのが、5時間で終わるようになった。
そこでようやく、企画を実行するチャンスが出てきた。
ーー印象的だったお仕事は?
「チョーヒカルさん」「川口真美さん」「カレッジーノの江澤くん」の取材は特に印象的だった。
チョーさんは、僕がライターを務めた記事で、初めてNEWSPICKSに載った記事なんだ。
各国でテレビ出演するくらい世界で話題のクリエイターだから緊張した。
そんな彼女のキャラクターと作品、思想を、文字と写真だけで表現するのは本当に苦労したよ。
でも、NEWSPICKSで40Picksくらい貰えて凄く感動した。
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川口さんは、記事の反響が良く本人から感謝の言葉を頂いた。
取材内容は、彼女のAED(人口自動体外式除細動器)の認知度向上プロジェクトの取材だった。
記事公開後に、有名カメラマンや、国の方から「この記事を見たんですが…」と連絡が来たんだって。
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カレッジーノの江澤くんは、僕にとってハシゴで最後の取材記事であり、最後の仕事だった。
この記事は、江澤君にとっても、ハシゴにとっても重要なものだったから、プレッシャーが凄かったよ。
一方で、会社にとって重要なミッションを任せてもらえた喜びもあった。
結果として、NEWSPICKSで100PCIKSくらい貰えて、最高の気分だったな。
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ーー10か月で変化があったんですね。
うん。
最初は失敗ばかりで信頼ゼロからのスタートだった。
徐々に信頼得て、やりたい企画が通るようになった。
仕事のできないオタクの誕生と卒業の10か月だったよ。
使えないオタクを使い続けてくれたハシゴの方々には、本当に感謝しています。
ありがとうございました!
ハシゴの良さは、自走するしかない環境。自分で考える癖がつく。
ーーハシゴで身についたことは?
自走力かな。
何事も自分で考える癖がついた。
僕がハシゴに入った時、東京支部はほぼ立ち上げ段階だった。
最初のMTGの議題が「今後何をするのか?」だったのが印象的。
ビジョンはあったけど、具体的なプランは決まっていなかった。
全部自分で考えて、自走するしかない状況だった。
ーー全部自分で考えるとは?
企画考えて、マイルストーン考えて、先方に交渉して、実行して、最後に責任を持って結果報告をする。
これ全部自分でする状況だった。
だから恐怖だった。
社外の人も巻き込んでいるから、自分の失敗がハシゴの悪評になってしまう気がして。
勿論、上司の支えがなければできなかった。
ハシゴは良い意味でインターン生には放任主義で、学生が狂ったことしていないか常に見守ってくれていた。
そういう意味では、補助輪付きの自走なのかな(笑)。
ーーインターンで心がけていたことは?
徹底的なマネジメントかな。
マイルストーン作って、丁寧にタスク管理しておかないと自滅する。
最初の頃、それが不十分で大失敗したよ。凄く謝ったのを覚えている(涙)。
カオスな状況になると、ヒューマンエラーは必ず起こる。
だから、そもそもカオスにならない仕組み作りや、誰かミスしても誰かが気づける体制作り、には力を入れた。
僕の提案の大半は、内部向けのものが多かったと思う。
ーー改めて長期インターンの良さは?
「働く=恐怖」だと分かること。
そして、「働く恐怖の対価に何が欲しいか」が分かること。
例えば「お金」や「名誉」。
でも僕は、「好きなこと」だった。
趣味を仕事にする代わり、趣味に恐怖が付きまとっても良い。
オタクコンテンツを仕事にして、半オタクという不名誉を得ても良い。
オタク業界を盛り上げたい。
こういう発見を就活前に知れるチャンスが、長期インターンの良さだと思う。
もちろん、長期インターンが最良とは思わない。
後悔しない学生生活を送ることが大事。
ただ、もし長期インターンをするなら、働く恐怖を体験できるインターン先を探した方が良いと思います。
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