HASIGOLOG

好きなものこそ、突き放してみなよ。ー三宅瑶さん

名前:三宅瑶(みやけよう)
宮城県名取市出身。
同志社大学文化情報学部在学。
2014年にインド、タイのスタートアップで約1年間インターンに従事。
現在は渋谷のD社で外部委託社員として働き、また個人としてもインタビュアー、ライターとして活躍している。
4月からは京都に戻り隠居予定。
カレーと塩顔と広告が好きな22歳。

「モテるインタビュアー」とは。

—様々な場所でご活躍されている三宅さんですが、自己紹介はどのようにされるのですか。

あまり、自分からこういう人ですというのは言わないですね。

どういう場所かにもよるけれど、基本的に自己紹介はすごく苦手です。
とりあえず、『みやけようです。』と挨拶するだけ……聞かれたら答えるというスタンスです。

—インタビュアーとしての印象が強いのですが、三宅さん自身はどなたのインタビューよく読まれますか。

田中嘉さんのインタビューをよく読みますし尊敬しています。
私からすれば、あの人が『インタビューとは何か』を教えてくれたようなものなんです。

そして、嘉さんは話す度に言葉にできない魅力というか、心地よさを感じる人で。
簡単にいえば『この人モテるんだろうなぁ』と思うんですよ(笑)。

だから「モテる」ことも1つ、インタビュアーのゴール指標だなぁと。

モテている人はインタビュアーとしてすごく優秀なんだろうなと思うし、逆にモテていない人はインタビュアーとしてちょっと……ということなんだろうなと密かに思っています(笑)。

—具体的にどういう人が「モテるインタビュアー」なのでしょうか。

インタビュアーに限らず、聞き上手な人ってモテると言いますよね。

ただ、インタビュアーとして仕事で求められる才能は、聞き上手なことに加えて、話し手が会話のなかで心地よさを感じられるように話を進められることだと思っています。

具体的には話を引き出してあげる、整理してあげる、『じゃあこういうことなんですかね?』と、話し手とって新しい発見を提示する。

そんな行程を繰り返していくと、いつの間にか話し手は今まで話したことがないことをスルスルと言ってしまったり、これまで自分だけでは気が付かなかったことに気付く……そんな現象が生まれます。

こうした関係性のなかで生まれる感情は、恋愛にも通ずるところがあるんじゃないかと思っています。
『こんな気持ち初めて!』というか(笑)。

そういう意味では自分もまだまだゴールまで遠いと感じさせられますよね……。

—他にインタビューを行ううえで、大切にしていることはありますか。

傾聴力と文章力のバランス、ですかね。
インタビュー団体の支部代表をしていたこともあったので、自分のインタビューだけでなく、これまでたくさんのインタビュー記事を見てきました。

例えば、『傾聴力が低くて、文章力が高い子のインタビュー』の場合。
これは話をうまく引き出せていない分を文章力でカバーしようとするので、どうしても脚色しちゃいがちになってしまいます。

これでは話し手からしてみれば全く意図していない、『あれ、こんなつもりで言ったんじゃないのに……』と違和感を感じてしまう記事に仕上がってしまう。

読者にとっては読み応えがあったとしても、『なんだかスゴイナー』と思うだけで終わってしまうかもしれません。

逆に『傾聴力が高くて、文章力が低い子のインタビュー』の場合、これは読者のもとに届かないんです。

例え凄くいいことを話し手から聞きだせていたとしても、編集や表現がヘタでは、そもそも文章として最後まで読みたいと思えないですよね。

届かなければ、せっかくの話し手の魅力もを最大化できない、そんな勿体なさしかなくて。
この傾聴力と文章力のバランスをとにかく高いレベルで揃えておくことが、インタビューにおいて大切だと思います。

好きなものこそ、突き放してみなよ。

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—みやけようの原動力はどこにありますか。

基本的に私、自分のために生きてはいないと思っていて。
自分の中にモチベーションがないんです。
本当にないんですよ(笑)。

こいつ面白いって思われていたいとか、こいつともっと一緒にいたいと思われたいとか、そういう想いがあって。大切にしたい人達のためにもっと力が欲しい、苦しみたい、努力したい。
そういった想いのままに生きています。

そんな人間だからこそ、全然連絡をとっていなかった友達から連絡がくるとか、そういうことがめちゃくちゃ嬉しかったりするんです。

会ってないし、話してもいない、むしろ今どこで何してるのか分かられていないのに(笑)。
自分のことを考えてくれているということが、すごくじわっとくるんです。

不器用なだけかもしれませんが、こういう関係をずっと大事にしていきたいと思います。

—よく「広告が好き」という話をされますが、どのような部分が好きなのでしょうか。

まずは広告業界で働いている人たち、仕事そのものが好きです。
そして辛くて苦しくてどうしようもない時、自分に勇気をくれたのが広告だったということですね。

最近、初めて学生アイデアコンペに出場したのですが、そこで賞を取れたということも自分のなかですごく、すごく大きな出来事でした。

実は海外インターンをしていた時、周りの人達から『広告に固執しているだけじゃないの?』とよく指摘されていて……だから広告的なものを全部突き放したんです。

見てはニヤニヤしていた広告に関するサイトも全部消して、広告の話もしない、目にも触れさせない。

そんな生活を数ヶ月していたら、ついに精神を病ませてしまって。
冗談でなく、何が楽しくて生きているのか分からなくなってしまったんですよ。

元気が取り柄なのに、毎晩のように、誰にも見られたくなくて1人で泣いて。
本当に日常から色がなくなっていくような感覚でしたね。

帰国してからも、広告に対する自信はなくなっていました。
心の奥底に沈めていた『広告が好きだ』という気持ちはあっても、こんな状態になってしまって、『やっぱり私は広告向いてないんじゃないかな』と。

そんな時に友達に誘われてアイデアコンペに出場して、毎晩アイデアを生んで壊して育てて、その時間ものすごく楽しくて幸せで。

最後にRei Inamotoさんから審査員賞をいただいた時には、『もう少し広告好きでいていいんだよ』と言われた気がしたんです。

色々あったけれども、『好きなものこそ突き放してみなよ』って今なら思えます。

どうせ人って、本当に強い気持ちでない限り妥協できるものなんです。

『自分が好きなもの』ではなくて、『好きだと思っていたいだけのもの』なのかもしれない。
それこそ、もしかすると自分の世界を、可能性を狭めているものかもしれないんですよ。

そういう意味でも、”好きだと思っているものあえて突き放す”ことは、自分と向き合ううえで必要なことだと思いますね。

—何か質問すると、すらすらと答えがきますよね。

あー、ハッタリがうまいんですかね(笑)。

編集後記

ここまで言い切ることができるひと、断言することができるひとはなかなかいないのではないかと思う。

彼女の言葉には逃げや、守りの姿勢が一切ない。
こんなにも強く、繊細な考え方に辿り着くまでに、どれだけの物事と向き合い、ひたむきに答えを求め続けてきたのだろう。

そんな疑問が思い浮かぶインタビューでした。

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